「舞-乙HiME」の評価と感想!サンライズ流美少女変身アニメが見所だらけだった件

サンライズ初の萌えアニメ「舞-HiME」シリーズの2作目にあたる「舞-乙HiME」

前作とはガラッと世界観が変わって、地球ではなく「惑星エアル」という地球人が移民した星が舞台となってます。

舞-乙HiMEは、前作にファンタジー要素を加えてよりパワーアップさせた作品だとボクは思っていて、舞-HiMEとセットで見ると凄く楽しめますね!

今回は、そんな舞-乙HiMEの感想や評価を語っていきます。

記事前半は、これから見る人向けに魅力の解説を。記事の後半では見終わった人と感想を共有できればと思います!

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アニメ「舞-乙HiME」の評価

アニメ「舞-乙HiME」評価

いわゆる「美少女変身モノ」というジャンルに属し、萌え要素の強い作品ではありますが、世界観&設定はけっこう深い要素がいくつもあってファンタジー作品としても楽しめます。

キャラクターの魅力、世界観&設定に関してはボク的に評価が高いです。

「舞-乙HiME」の2つの魅力

魅力①:前作「舞-HiME」のキャラが良きお姉さんとして活躍!

厳密に言うと、舞-乙HiMEは舞-HiMEの2期というわけではなく続編とは少し違います。

「スター・システム」という、キャラクターを俳優のように再利用する方式を採用していて、前作と見た目がほぼ同じキャラに前作と同じ声優さんが起用されて舞-乙HiMEにも登場します。

立ち位置的には舞-乙HiMEのメインキャラのお姉さん的なキャラが多く、前作でシリアスな展開が多かったキャラたちが良きお姉さまとして活躍するのは凄く感慨深いです!

前作を見ている人であれば、200%楽しめるはず!

前作のどのキャラがどんな立ち位置で登場するのか?ここも大きな見所ですね。

魅力②:美少女変身モノ × シリアスさ

前作は「チャイルド」が戦闘の中心でしたけど、舞-乙HiMEではガッツリ本人が戦います。

「GEM(ジェム)」と呼ばれるピアス状の装置を付け、「マテリアライズ!」と言葉を発することで変身します。美少女が変身して敵と戦う系はシンプルだけどやっぱり王道でおもしろい。

そうした王道の要素を軸に、ストーリーの後半では舞-HiMEの設定を引き継ぐ要素が描かれつつ、舞-HiMEらしさのあるシリアスな展開へと発展していきます。

ただ、舞-HiMEが恋愛のドロドロとした鬱展開が中心であったのとは違い、恋愛要素がありつつも夢や目標を追う中での挫折や迷い、葛藤が中心になってます。

前作とは違ったシリアスさが楽しめますね。

戦闘面では、サンライズっぽい(特にガンダムSEEDっぽい)動きが戦闘シーンで垣間見えて、そこも地味に楽しめるポイント。

舞-HiMEらしさとサンライズらしさを取り入れながらも、さらにパワーアップしたアニメになってます!

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【ネタバレ注意】舞-乙HiMEの感想

ではでは、ここからは結末や設定等のネタバレ有りで感想を語っていきますんで、未視聴の人は注意!

夢を追いかけ夢の在り処に辿り着くまでの少女の軌跡

オトメに憧れ、恋と夢の間で悩み、オトメという存在・職業の現実的な面に悩み、友達との対立に苦しみ、それでもオトメという夢の在り処に辿り着いた。

このアリカのストーリーは、ボク的に良い結末だったと思います。天真爛漫でまっすぐなアリカは好感が持てる主人公で、そんなアリカらしいストーリーでした。

舞-乙HiMEでは、曲やアリカの名前にもあるように「夢」というのが1つ大きなテーマでしたよね。

夢を持つと、とてつもないエネルギーが湧いてくる。でもいつもまっすぐ夢に向かえるわけじゃないし、違う道を選択したくなることもある。そもそもその夢には良い面もあれば当然悪い面もあって…。時には誰かの助けが必要で、夢を目指す中で苦しむことも悩むことも少なくない。

舞-乙HiMEの中には、そんな「夢を持つこと」の良いことと苦しいことが両方詰め込まれていました。

アリカは苦しいことも体験しましたけど、それでも前を向いて一直線に行動する感じはめちゃくちゃ良かった。

そして、マシロもマシロで自分の立場や生まれ、未熟さゆえに悩み苦しみました。でも最後は「王」として国民を導いていく決意を固めます。

アリカは「夢」というテーマを体現していたとすれば、マシロは「使命」といった感じかな?

夢や使命の在り処を見つけた2人は、最終回では特に生き生きしてて、ただの萌えアニメと一括りにできない素敵なメッセージが込められたアニメだったと思います。

舞-HiMEの世界観を引き継ぐ「舞-乙HiME」は見所だらけだった

舞-乙HiMEの感想を語る上で欠かせないのは、やっぱあの世界観と設定

ほとんどのキャラは再利用という形で登場しますけど、ミユの存在によって一気に舞-HiMEの世界観と繋がっていることが示唆されました。

アリカと母のレナがアリッサ・シアーズの子孫というのがまず驚きだし、ミコトがHiMEの最後の生き残りで水晶の姫っていうのもびっくり。

それによくよく見てみると、結構シアーズの紋章が登場してるんで、細かく見ていくと繋がってる部分って結構多いんですよね。

ただ、舞-HiMEと直接繋がった世界なのかと考えると微妙なところで、舞-乙HiMEの世界は舞HiMEのパラレルワールドって可能性の方が高いかも。

あと、最終回でハルモニウムに意識を乗っ取られたニナのローブが禍々しい悪魔みたいな感じでしたけど、アリカに倒されてローブが砕けるシーンでは、黄金の羽が舞ってました。あの黄金の羽って、前作のアルテミスを示唆してると思います。

つまり、ハルモニウムor漆黒の金剛石は、シアーズ財団の技術力がもとになっているか、そもそもシアーズ財団が作ったものなのかもしれませんよね。

色んなところでシアーズの紋章が描写されていたことも考えると、そもそも乙HiMEとかGEMとかの技術ってシアーズ財団由来のものって可能性もあります。

舞-HiME世界ですでに疑似HiMEとか疑似チャイルドやミユを作れたわけですし、舞-HiMEでシアーズ財団のえらいさんが「シアーズ財団にとって300年は短い」といった発言をしていたことも含めると、舞-乙HiMEまで影響が残ってるかもです。

前作の世界観を引き継ぐような描写は、続編の「Zwei」でもかなり見られましたね。

前作との繋がりを色々考察できるという楽しみ方も1つ面白いポイントでしたね。

もっと明かして欲しかった舞-乙HiMEの魅力的な設定

↑の話にも繋がるんですが、ボクは舞-乙HiMEの世界観や設定に凄く魅力を感じてるので、もっと色々深く掘り下げて欲しかったなぁと思います。

例えば、過去にあったとされる「十二王戦争」とか「竜王戦争」とか。特に十二王戦争の十二って数字は恐らく前作のHiMEの人数を意識してますよね。

それに、史上最初のオトメであるフミ・ヒメノの正体、蒼天の青玉を始めとする移民歴以前に作られた「スーパーマイスターGEM」の正体や種類、そもそも何故人類は地球を離れたのか?という謎など、色々明らかにされてない設定が残ってます。

ここにもっと触れて欲しかった…。

続編がOVAの「Zwei」だけっていうのは物足りない。やっぱり普通に舞-乙HiME2期をやって欲しかったなぁ…と。それか舞-HiMEと舞-乙HiMEの空白の歴史を埋めるような作品とか。

まぁそれはともかく、もっとこの世界観や設定について楽しみたかったなぁと思えるくらい、ボク的に舞-乙HiMEは好きなアニメでした!

舞-乙HiMEの総評・感想まとめ

面白さ [star rate=”3″ number=”3″]
ストーリー [star rate=”3″ number=”3″]
キャラクター [star rate=”4″ number=”4″]
世界観&設定 [star rate=”4″ number=”4″]
作品の質 [star rate=”3″ number=”3″]

前作から再登場しているキャラクターへの愛着はもちろん、今作の主人公であるアリカも魅力的でした。

舞-HiMEの世界観・設定を引き継ぎつつも、より面白さと謎が強化された舞-乙HiMEの世界観・設定も凄く好み。

総評としての評価はボク的には結構高めです。

舞-乙HiMEシリーズは、続編の「Zwei」、レナの現役時代を描いた「0〜S.ifr〜(シフル)」と続きます。どちらもOVAですが、おすすめです。

舞-HiMEプロジェクト全体としては、アニメシリーズは舞-乙HiMEで終わり。今後新しいシリーズがアニメ化されることは無いのかなーと思います。残念…。

「マテリアライズ!」って変身するのめちゃくちゃ好きなんだけどなぁ。今アニメ化しても面白いと思うんだけどなぁ…ううむ…。

まぁまた記憶が古くなった頃にもう1回舞-乙HiMEを楽しむしかないっすね!

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