「このライトノベルがすごい!」作品部門で2012年度3位、2013年度8位にノミネートされた実績もある「六花の勇者」。
その1巻をアニメ化したのがアニメ版「六花の勇者」です!
わりとシンプルな「魔神を倒す勇者」の物語かと思いきや、謎解きや犯人探し、トリック暴きなどを含んだミステリーというのが新鮮!
そんな「六花の勇者」のアニメをレビュー。
評価と魅力、そして見終わった人向けの感想を語っていきまっす!
<この記事は約3分で読める!>
アニメ「六花の勇者」の評価
ラノベ原作の1クール(12話)といえば、けっこう中途半端なものが多い中、ストーリー・キャラ・その他演出や作画等、かなり質が高いと感じましたね。
ボクの評価は◎。見る価値のあるアニメだと思います。
アニメ「六花の勇者」のココが面白い!3つの魅力
DVD&Blu-ray1巻のジャケット絵解禁致しました!1巻は地上最強の男アドレットです♪ (販促担当ばーよこ)#rokka_anime pic.twitter.com/pKTYv4dOOV
— TVアニメ「六花の勇者」公式 (@rokka_anime) August 12, 2015
高評価のワケは、この3つの魅力!
魅力①:ファンタジーの設定を活かした謎解き
六花の勇者では、魔法ではなく「神の力」と呼ばれる超常の力があり、その力を使う「聖者」と呼ばれる存在がキーマンとなります。
六花の勇者として集結した7人うち、4人がその聖者です。
聖者には様々な能力を持つ者がいます。
「火薬の聖者」は、瞬時に火薬を生み出すことができ、その火薬を応用して強力な銃弾や爆弾で攻撃することができます。
「刃の聖者」は、何もないところから刃を召還して、その刃を自在に操って攻撃できます。
さらに、様々な聖者が存在しており、それぞれの特性を活かして攻撃・治癒・防御など、色んな用途でその力を駆使しています。
アニメで舞台となる「霧幻結界」も、聖者の力を使って作られた結界です。
こうした能力や結界がトリックに応用されてるんで、普通のミステリーとは一味違った謎解きが楽しめます!
魅力②:個性的な能力を持つキャラ同士の戦闘
集まった7人のうち4人は超常的な力を持つ聖者ですが、他の3人もなかなかに曲者揃い。
魔神と凶魔を倒すためだけに修行し、凶魔の知識と科学の知識を備え、あらゆる秘密道具を駆使して戦う凡人の主人公。
鎧と槍を装備した桁外れの強さを誇る16歳の天才少年。
猫を師匠と仰ぎ、猫の動きを真似た特殊な剣術を使う天才殺し屋。
7人目を探す中で勇者たちは戦うことになんですけど、まぁこの戦闘もおもろい!
作画のレベルが高いので、とっても見所があります!
魅力③:意外な7人目の正体
「誰が犯人・7人目なのか?」
というのがこの作品の最も重要な点ですが、これも意外で驚かされると思います。だからこそおもろい!
そして、視聴者にその犯人を「意外」だと印象付けさせるまでの過程も見事。
7人目の演技も見事ですね。ボクは初見であの人が7人目だと分かりませんでした…。
やっぱり犯人が意外な人物だとおもろいっすよね!
さてさて、そんな見所たっぷりの六花の勇者。
これからアニメを見る人は、こちらの記事を参考にどうぞ~。
見終わった人限定!アニメ「六花の勇者」の感想
TVアニメ「六花の勇者」第11話『反攻』がこの後TOKYO MXにて23:30から放送!
ニコ生では24時から配信⇒http://t.co/dlyNyfxl8Q
もう10分切ってます!(宣伝担当まっつん)#rokka_anime pic.twitter.com/plz8bgsyId— TVアニメ「六花の勇者」公式 (@rokka_anime) September 16, 2015
こっからは、見終わった人限定!
がっつり物語の核心に触れて感想を語っていきますんで、ネタバレには注意してどうぞ!
アドベンチャー・ファンタジーという皮を被ったミステリーがおもろい
凶魔や聖者、結界といったファンタジーの要素がしっかり絡みつつ、密室や科学的なトリックなど、リアリティのある部分もあって謎解きは本格的でしたね。
主人公のアドレットとともに頭をひねりながら謎解きを楽しめました!
密室状態を作り出したトリックや、霧を瞬時に生み出した方法が現実的で「なるほど」と納得できるようなものだったのも好印象でした。
で、肝心の主人公であるアドレットが知力に優れた人物で、何度も仲間に殺されそうになりながらも、戦闘で勝つのではなく「自分が7人目ではないことを証明する」という戦い方をした点もグッときました!
最後まで考えることを諦めない、どんな絶望的な状況であっても笑う。そんなアドレットはまさに主人公でした。
ギリギリのところで生き延びる綱渡りのような展開も、引き込まれましたね~。
最後の最後まで意外だった犯人
前半までの展開で、完全にナッシェタニアがヒロインだと思っていました。思わされていました。
んで、「ヒロインが犯人はないやろ」と油断してました。
はい。見事にしてやられた。
石版を割ったのがナッシェタニアだったとアドレットが思い至った場面で、ようやくボクも犯人がわかりました。いや~やられた。
つまり、ピエナ王国での出会いも2人で一緒に旅をしたのも全部フリだったんですよねー…。
かわいいヒロインが真犯人。原作でも謎の多き人物です。
少し残念なのは肝心の「動機」部分が意味不明だったところ。まぁこの点については、原作で話が進んでから少し明らかになっていくんで、アニメでは謎のまま残されてます。
ナッシェタニアが7人目だと判明してから、その後、またしてもロロニアという六花の勇者が現れて結局また7人目が誰か分からないという展開も秀逸…。
またしても7人目が登場して、誰か分からないまま魔哭領に向かうことになり…。というところでアニメは終了。
この引きもずるいですよね。この先が気になりすぎて原作全巻買っちゃいました。まったく思い通りに動く消費者です、はい。
んでもう1人の7人目も意外な人物でした。この話はまぁ、また別のところで…。
ラノベ原作で1クールながらも作品の質が高い
あくまでもボク個人の感想ですが、ラノベ原作の1クールアニメは、けっこう中途半端なものが多いと思ってます。
終わり方が中途半端だったり、作画がイマイチだったり。いわゆる「量産型」っていう印象をどうしても抱いてしまいます(制作陣のみなさんゴメンナサイ)。
刊行中の原作をアニメ化する場合、なかなか難しい部分もあるんだろうなぁとは思いますが…。
でも「六花の勇者」に関しては、ストーリーの区切りが良いのはもちろん、作画・演出・美術・演技など、細かい部分までしっかり作り込まれている印象を受けました。
聖者の能力とか、アドレットの秘密道具とか、霧幻結界の描写とか、キャラにぴったりの声優さんとかとか。
ほんとに製作されてるみなさんは凄いです。
原作は置いておいて、1つのアニメ作品として見ても細かい部分までしっかり楽しめる作品でした。
魔神や凶魔の本拠地「魔哭領」に入ってからはますますストーリーが面白くなっていくんで、続編の2期・3期とアニメ化されるのが凄く楽しみでもあります。
おわりに
アニメ「六花の勇者」の評価や魅力、感想について語りましたー。
六花の勇者自体は「ソードアート・オンライン」とか「とある魔術の禁書目録」のように、そこまで知名度がある有名作品というわけではありませんが、ボク的に凄く面白い作品だと思ってます。
アニメはもちろん、原作のラノベも超面白いです。むしろ原作は話が先に進んでいる分もっと面白いです。
アニメを見れば原作を買いたくなるはず…。いや買ってください。
さてさて、長々と読んでいただきありがとうございました。
六花の勇者の原作もレビューしてます。良ければそっちもチェックしてもらえればと思いまっす!